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石川啄木の哀情の短歌5選-貧しさと家族に揺れる心

石川啄木の哀情の短歌5選-貧しさと家族に揺れる心「ひと塊の 土に涎し 泣く母の 肖顔つくりぬ かなしくもあるか」この短歌をイメージした画像 有名歌人一覧

石川啄木の哀情の短歌で、

心をほどきませんか?

石川啄木の短歌には、

貧しさや家族への思いが、

まっすぐな言葉で描かれています。

紫式部
紫式部

父や母、幼い子へのまなざしは、決して特別な出来事ではなく、誰もが心のどこかで感じたことのある気持ちです。

わたぼうし生徒
わたぼうし生徒

本記事では、そんな啄木の「哀情」に焦点をあて、心が揺れる瞬間を、短歌とともにやさしく読み解いていきます。

前回の記事はこちらから!

前回の記事では、海辺の情景に心をあずけた石川啄木の短歌を取り上げました。白砂や波、流木に映し出されるのは、孤独や迷い、そして立ち止まる心です。

自然の中で揺れる啄木の感情を、短歌とともに味わってみませんか。

👉石川啄木の涙の短歌5選–海と砂に揺れる心の声

貧しさと家族に揺れる心を詠んだ石川啄木とは?

石川啄木 – Wikipedia(いしかわ たくぼく)は、

日々の生活の苦しさや、

家族への思いを率直な言葉で

詠んだ歌人です。

紫式部
紫式部

貧しい暮らしの中で感じた不安や後悔、父や母への愛情が、そのまま短歌に表れています。

わたぼうし生徒
わたぼうし生徒

むずかしい表現は少なく、心の動きをそのまま伝える歌が多いため、今を生きる私たちにも共感しやすいのが特徴です。

石川啄木の哀情の短歌5選

末吉
末吉

「意味」はわたぼうしの意訳なので、解釈の仕方は参考程度に読んでね!

『目さまして 猶起き出でぬ 児の癖は かなしき癖ぞ 母よ咎むな』

石川啄木の哀情の短歌5選-貧しさと家族に揺れる心「目さまして 猶起き出でぬ 児の癖は かなしき癖ぞ 母よ咎むな」この短歌をイメージした画像
石川啄木の哀情の短歌5選-貧しさと家族に揺れる心「目さまして 猶起き出でぬ 児の癖は かなしき癖ぞ 母よ咎むな」この短歌を記載した画像

目さまして 猶起き出でぬ 児の癖は かなしき癖ぞ 母よ咎むな

読み方:めさまして なおおきいでぬ このくせは かなしきくせぞ ははよとがむな

句意:この短歌では、目覚めても起きられない子の癖を、責めないでと母に願う。家庭の切なさがにじむ心情を詠んでいます。

紫式部
紫式部

つまりこの短歌は、朝目覚めても起き出せない子の癖を見つめ、母へ「咎むな」とそっと頼む一首です。

わたぼうし生徒
わたぼうし生徒

また、「かなしき癖ぞ」に、怠けではなく弱さや生活の重さが映ります。責めるより守りたい気持ちが母へ向けられ、家の空気が静かに伝わります。

啄木は、家庭の小さな場面に、貧しさやいたわりの哀情をにじませています。

『なみだなみだ 不思議なるかな それをもて 洗へば心 戯けたくなれり』

石川啄木の哀情の短歌5選-貧しさと家族に揺れる心「なみだなみだ 不思議なるかな それをもて 洗へば心 戯けたくなれり」この短歌をイメージした画像
石川啄木の哀情の短歌5選-貧しさと家族に揺れる心「なみだなみだ 不思議なるかな それをもて 洗へば心 戯けたくなれり」この短歌を記載した画像

なみだなみだ 不思議なるかな それをもて 洗へば心 戯けたくなれり

読み方:なみだなみだ ふしぎなるかな それをもて あらえばこころ たわけたくなれり

句意:この短歌では、涙で心を洗うと、重さがほどけ、不思議と軽くふざけた気分になるという心の変化を詠んでいます。

紫式部
紫式部

つまりこの短歌は、あふれる涙を通して心が浄められ、重苦しさがほどけていく瞬間を詠みます。

わたぼうし生徒
わたぼうし生徒

また、「洗へば心」という比喩により、涙が感情の滞りを流す働きを持つことが示されます。

哀しみの極みから、ふと戯けたくなる転調が生まれる点に、啄木らしい率直な心の動きが表れています。

『ひと塊の 土に涎し 泣く母の 肖顔つくりぬ かなしくもあるか』

石川啄木の哀情の短歌5選-貧しさと家族に揺れる心「ひと塊の 土に涎し 泣く母の 肖顔つくりぬ かなしくもあるか」この短歌をイメージした画像
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ひと塊の 土に涎し 泣く母の 肖顔つくりぬ かなしくもあるか

読み方:ひとくれの つちによだれし なくははの にがほつくりぬ かなしくもあるか

句意:この短歌では、土にすがり泣く母の苦しい表情に、自分の顔を重ね、深い悲しみを詠んでいます。

紫式部
紫式部

つまりこの短歌は、土に身を寄せて泣く母の姿を通して、貧しさの中で露わになる母の苦しみを描いています。

わたぼうし生徒
わたぼうし生徒

また「にがほつくりぬ」という表現により、母の顔に自分の面影を見出すことで、血縁による哀しみの連なりが強く意識されます。

啄木は母を見つめながら、自身もまた同じ運命にあることを悟り、逃れがたい家族の哀情を静かに詠んでいます。

『燈影なき 室に我あり 父と母 壁のなかより 杖つきて出づ』

石川啄木の哀情の短歌5選-貧しさと家族に揺れる心「燈影なき 室に我あり 父と母 壁のなかより 杖つきて出づ」この短歌をイメージした画像
石川啄木の哀情の短歌5選-貧しさと家族に揺れる心「燈影なき 室に我あり 父と母 壁のなかより 杖つきて出づ」この短歌を記載した画像

燈影なき 室に我あり 父と母 壁のなかより 杖つきて出づ

読み方:ほかげなき へやにわれあり ちちとはは かべの なかより つえつきていず

句意:この短歌では、灯のない部屋にいると、父母が壁の中から杖をついて現れるように思えると詠んでいます。

紫式部
紫式部

つまりこの短歌は、灯のない部屋にひとりいる作者が、父母の気配を幻のように感じる夜を描いています。

わたぼうし生徒
わたぼうし生徒

また「壁のなかより」という言い方が、現実と想像の境目を曖昧にし、家族の記憶が迫る怖さを生みます。

杖をつく姿には老いと弱さが重なり、貧しさの中で家族が影となる哀情が、静かに胸に残ります。

『ふるさとの 父の咳する 度に斯く 咳の出づるや 病めばはかなし』

石川啄木の哀情の短歌5選-貧しさと家族に揺れる心「ふるさとの 父の咳する 度に斯く 咳の出づるや 病めばはかなし」この短歌をイメージした画像
石川啄木の哀情の短歌5選-貧しさと家族に揺れる心「ふるさとの 父の咳する 度に斯く 咳の出づるや 病めばはかなし」この短歌を記載した画像

ふるさとの 父の咳する 度に斯く 咳の出づるや 病めばはかなし

読み方:ふるさとの ちちのせきする たびにかく せきのでづるや やめばはかなし

句意:この短歌では、故郷で父が咳をするたびに、自分にも咳が出る。病が重なり、悲しみが募ると詠んでいます。

紫式部
紫式部

つまりこの短歌は、父の咳と自分の咳が重なる感覚から、家族の病と離れて暮らす不安を描いています。

わたぼうし生徒
わたぼうし生徒

また。咳という身近な音が、距離を越えて胸に届き、血のつながりを強く意識させます。

「病めばはかなし」に、避けられぬ衰えと無力感が集約され、啄木の哀情が静かに伝わる一首です。

石川啄木の哀情の短歌ちょっとむずかしいクイズ

クイズ:結核により満26歳で亡くなった石川啄木が、亡くなった年はいつでしょうか?

  1. 1909年
  2. 1911年
  3. 1914年
末吉
末吉

解答はまとめの最後にあります!

石川啄木の哀情の短歌まとめ

本記事では、石川啄木が貧しさや

家族への思いを率直に詠んだ短歌を

紹介しました。

父や母、子へのまなざし、

生活の苦しさの中で揺れる心が、

やさしい言葉で描かれています。

末吉
末吉

難しい知識がなくても、日々の気持ちに重ねて読めるのが啄木の魅力です。

わたぼうし生徒
わたぼうし生徒

静かに心へ届く一首一首を、ゆっくり味わってみてください。

クイズの答え:1.1911年

※啄木は明治19年(1886年)生まれ、明治44年(1911年)に26歳で生涯を閉じました。

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