杉田久女の冬の俳句5選-代表作をわかりやすく解説!

杉田久女の冬の俳句5選-代表作をわかりやすく解説!「けふの糧に 幸足る汝や 寒雀」この俳句をイメージした画像 俳句

杉田久女の冬の俳句で、

静かな思いに触れてみませんか?

冬の暮らしには、

声に出さない思いが静かに積もります。

末吉
末吉

この記事では、代表的な冬の俳句5句を取り上げ、初めての方にもわかりやすく解説します。

前回の記事はこちらから!

冬の静かな句に触れたあとは、秋の杉田久女も味わってみませんか。

芒の中で子を探す足取り、書肆の灯に読む本、柚の色づきから感じる山の秋、そして夜空に濃く広がる銀河――。

秋の俳句には、季節の移ろいと母のまなざしがより濃く映し出されています。

👉杉田久女の秋の俳句5選-代表作をわかりやすく解説!

冬を詠んだ杉田久女とは?

杉田久女- Wikipedia(すぎた ひさじょ)は、

足袋をつぐ手や炭を足す夜、

雪道の灯りなど、

日々の暮らしの中にある冬の実感

丁寧に詠んだ俳人です。

末吉
末吉

また感情を強く語らず、場面をそのまま置くことで、寒さや温もり、母のまなざしが自然に伝わります。

わたぼうし
わたぼうし

そして身近な生活から心の動きを感じたい人に寄り添う、静かで確かな冬の俳句を残しました。

杉田久女の冬の俳句5選

末吉
末吉

「意味」はわたぼうしの意訳なので、解釈の仕方は参考程度に読んでね!

『足袋つぐや ノラともならず 教師妻』

杉田久女の冬の俳句5選-代表作をわかりやすく解説!「足袋つぐや ノラともならず 教師妻」この俳句をイメージした画像
杉田久女の冬の俳句5選-代表作をわかりやすく解説!「足袋つぐや ノラともならず 教師妻」この俳句を記載した画像

足袋つぐや ノラともならず 教師妻

読み方:たびつぐや のらともならず きょうしづま

季語:足袋(たび)

句意:この句では、足袋を繕いながら、働く主婦にもなりきれず、教師の妻という立場にある自分の揺れる思いを詠んでいます。

末吉
末吉

つまりこの俳句は、足袋を繕う冬の手仕事から、女性としての立場と生き方の揺れを描いています。

わたぼうし
わたぼうし

また華やかな感情表現はなく、日常の一場面に自分を重ねることで、静かな切実さが伝わります。

家の内と社会の間で揺れる姿を、そのまま言葉にした点が印象的です。そして生活の実感を俳句に刻む杉田久女ならではの、芯のある冬の一句です。

『炭ついで 吾子の部屋に 語りけり』

杉田久女の冬の俳句5選-代表作をわかりやすく解説!「炭ついで 吾子の部屋に 語りけり」この俳句をイメージした画像
杉田久女の冬の俳句5選-代表作をわかりやすく解説!「炭ついで 吾子の部屋に 語りけり」この俳句を記載した画像

炭ついで 吾子の部屋に 語りけり

読み方:すみついで わがこのへやに かたりけり

季語:炭(すみ)

句意:この句では、炭を足すついでに子の部屋へ入り、相手を定めぬまま言葉をこぼした、冬の室内のひとときを詠んでいます。

末吉
末吉

つまりこの俳句は、炭を足すという何気ない家の仕事から、母の心の動きをにじませます。

わたぼうし
わたぼうし

またポイントは「吾子の部屋に」で、相手が明示されないことです。子どもがいるのか、いないのか、その曖昧さが、言葉を独白のように響かせます。

大きな出来事はなく、ただ冬の室内に時間が流れる。その中で、母子の距離や思いが静かに伝わる、久女らしい抑えた一句です。

『雪道や 降誕祭の 窓明かり』

杉田久女の冬の俳句5選-代表作をわかりやすく解説!「雪道や 降誕祭の 窓明かり」この俳句をイメージした画像
杉田久女の冬の俳句5選-代表作をわかりやすく解説!「雪道や 降誕祭の 窓明かり」この俳句を記載した画像

雪道や 降誕祭の 窓明かり

読み方:ゆきみちや こうたんさいの まどあかり

季語:降誕祭(こうたんさい)

句意:この句では、雪の道を行く中で、降誕祭の夜に灯る窓明かりを見つけ、寒さの中の温もりを感じた情景を詠んでいます。

末吉
末吉

つまりこの俳句は、雪道という厳しい外界と、降誕祭の夜に灯る窓明かりを対照的に描いています。

わたぼうし
わたぼうし

また宗教的な説明はなく、ただ光の存在を示すことで、寒さの中の温もりや祈りの空気が伝わります。

視線は外から内へと向かい、読む人もその境界に立たされます。そして生活の中に差し込む小さな光を大切にする、久女らしい静かな冬の一句です。

『けふの糧に 幸足る汝や 寒雀』

杉田久女の冬の俳句5選-代表作をわかりやすく解説!「けふの糧に 幸足る汝や 寒雀」この俳句をイメージした画像
杉田久女の冬の俳句5選-代表作をわかりやすく解説!「けふの糧に 幸足る汝や 寒雀」この俳句を記載した画像

けふの糧に 幸足る汝や 寒雀

読み方:けふのかてに さちたるなんじや かんすずめ

季語:寒雀(かんすずめ)

句意:この句では、今日の糧に満ち足りているように見える寒雀に、ささやかな幸せを見出した心を詠んでいます。

末吉
末吉

つまりこの俳句は、寒雀という弱い存在に目を向け、今日を生き足りることの尊さを描いています。

わたぼうし
わたぼうし

また豊かさを求めるのではなく、今ある糧に満足する姿が、読む者の心を静かに整えます。

感情を声高に語らず、対象にそっと語りかける形が印象的です。そして小さな命へのまなざしに、杉田久女のやさしさと厳しさがともに表れています。

『ほのゆるる 閨のとばりは 隙間風』

杉田久女の冬の俳句5選-代表作をわかりやすく解説!「ほのゆるる 閨のとばりは 隙間風」この俳句をイメージした画像
杉田久女の冬の俳句5選-代表作をわかりやすく解説!「ほのゆるる 閨のとばりは 隙間風」この俳句を記載した画像

ほのゆるる 閨のとばりは 隙間風

読み方:ほのゆるる ねやのとばりは すきまかぜ

季語:隙間風(すきまかぜ)

句意:この句では、寝所にほのかなぬくもりがある一方、戸口から隙間風が入り、冬の冷えを感じる室内の様子を詠んでいます。

末吉
末吉

つまりこの俳句は、寝所のほのかな温もりと、隙間から忍び込む冷気を対照的に描いています。

わたぼうし
わたぼうし

また安心と寒さが同時に存在することで、冬の夜の現実が生々しく伝わります。

説明や感情表現を抑え、状況だけを示すことで、読む人自身の体感を呼び起こします。そして生活の感触をそのまま句に置く久女らしい、静かで切実な冬の一句です。

杉田久女の冬の俳句ちょっとむずかしいクイズ

クイズ:杉田久女が晩年に入院することになった主な理由はどれでしょう?

  1. 流行病にかかったため
  2. 戦後の食料難による栄養障害のため
  3. 事故によるけがのため

▶春の訪れとともに、女性らしい感性と自然の息づかいを見事に融合させた句が並ぶ、杉田久女の春の俳句5選をご紹介しています。

東風・花衣・春雷など、春の生命力を鮮やかに切り取る表現が魅力です。久女の繊細なまなざしが描く春の世界を、ぜひ感じてみてください。

👉杉田久女の春の俳句5選-代表作をわかりやすく解説!

杉田久女の冬の俳句5選まとめ

杉田久女の冬の俳句は、

足袋をつぐ手や炭を足す夜、

雪道の灯りなど、

暮らしの中の一場面を静かに切り取ります。

末吉
末吉

感情を強く語らず、情景をそのまま置くことで、寒さや温もり、母のまなざしが自然に伝わります。

わたぼうし
わたぼうし

この記事では、代表的な冬の俳句5句を取り上げ、初めての方にもわかりやすく解説しました。

クイズの答え:2.戦後の食料難による栄養障害のため

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