冬の情景をユーモラスに詠んだ
俳句で知られる「小林一茶」の冬の俳句を、
シンプルなイラストで楽しんでみましょう。
「俳句」の世界が初心者の方にも
わかりやすく描かれ、
またイラストを通じて「冬」の季節感を
存分に味わえる内容になっています。

今回は、初心者でも楽しめる小林一茶の冬の俳句をイラストと共に5つ厳選して紹介します。
小林一茶とは?
小林一茶 – Wikipedia(1763-1828)は
江戸時代後期の俳人で、
温かく人情味あふれる俳句を多く残しました。

特に彼の句は、自然や動物、人々の何気ない日常を優しく描き、ユーモアと親しみやすさが特徴です。

庶民の生活を見つめ、心に寄り添うような表現が多く、特に子どもや小さな生き物への愛情が感じられる作品が知られています。
そして小林一茶の俳句は、日々の暮らしを
豊かにしてくれる魅力があります。
さらに小林一茶の名句を深く楽しみたい方はこちらの記事をご覧ください。
イラストでシンプルに楽しむ小林一茶の冬の俳句5選

「意味」はわたぼうしの意訳なので、解釈の仕方は参考程度に読んでね!
『ともかくも あなたまかせの 年の暮』


ともかくも あなたまかせの 年の暮
読み方:ともかくも あなたまかせの としのくれ
季語:年の暮
句意:小林一茶が年の暮れに感じる、人生の流れや運命をどこか他者に委ねるような無力感や諦念を詠んでいます。

つまり「ともかくも」という表現には、どうにもならない気持ちが含まれ、「あなたまかせ」という言葉で、自分の意思に反して動く人生への静かな受容を表しています。
この句では、一年の終わりに、一切を運命に委ねる心境が表現されています。
『家一つ 畑七放 冬日和』


家一つ 畑七放 冬日和
読み方:いえひとつ はたけななほう ふゆびより
季語:冬晴(ふゆばれ)
句意:冬晴れの穏やかな日の農村風景を描写した句です。

一軒家がぽつんと建ち、その周りに広がる畑が広々と七方向に放射状に配置され、また冬の日差しがその情景を包み込む様子が伝わってきます。
この句では、自然と調和した静かな冬の日の村の情景に、のどかで温かい印象が感じられます。
『水がらしの 吹きぬき布子 一つかな』


水がらしの 吹きぬき布子 一つかな
読み方:みずがらしの ふきぬきぬのこ ひとつかな
季語:綿入(わたいれ)
句意:冷たい冬の風「水がらし」が吹きつける中で、綿入れ布団が一つだけ置かれている光景が描かれています。

つまり「水がらし」という表現により、肌を刺すような冷たい空気が感じられ、冬の寒さが一層強調されています。

また布団が一つだけという孤独な描写が、厳しい冬の静けさと孤独感を引き立てています。
この句では、小林一茶ならではの質素で静寂な情景表現が印象的です。
『冬の蠅 逃がせば猫に とられけり』


冬の蠅 逃がせば猫に とられけり
読み方:ふゆのはえ にがせばねこに とられけり
季語:冬の蠅
句意:冬の弱々しい蠅が猫に捕まるさまを通して、冬の静けさと生命の脆さを描き出しています。

つまり「冬の蠅」は冬の季語で、活力のない蠅の姿を象徴しますが、一茶はその蠅を逃がした直後、猫に捕らえられる場面を観察しています。
この句では、自然の中での小さな命のやり取りに、やさしさと諦観が交差する一瞬が感じられます。
『火のけなき 家つんとして 冬椿』


火のけなき 家つんとして 冬椿
読み方:ひのけなき いえつんとして ふゆつばき
季語:寒椿(かんつばき)
句意:小林一茶が寒椿の風情と寒々とした家の情景を描いた句です。

つまり「火のけなき家」は暖を取る火がない冷たい家を表し、「つんとして」とあるように、ひっそりと静まり返った雰囲気が感じられます。
この句では、寒椿の鮮やかな色が冷えた空気の中で際立ち、季節の寒さと美しさを際立たせています。
小林一茶のちょっとむずかしいクイズ
クイズ:小林一茶の俳句に登場することが多い動物はどれでしょう?
- カエル
- ウサギ
- 猫
まとめ
雪の中の自然や、冬の厳しさと
温もりを感じさせる一茶の世界観が、
特に初心者にも親しみやすく描かれています。

「イラストでシンプルに楽しむ小林一茶の冬の俳句5選」では、小林一茶の冬の俳句を初心者にもわかりやすくご紹介します。

シンプルな表現で季節感を楽しみながら、小林一茶が伝える冬の風情を感じていただける内容です。
「季節を楽しみながら俳句を趣味にする方法はこちら:『俳句を趣味に!シニアが楽しむポイント10選』」
クイズの答え:1. カエル