イラストでシンプルに楽しむ寺山修司の有名な短歌5選vol.1

イラストでシンプルに楽しむ寺山修司の有名な短歌5選vol.1「マッチ擦るつかのま海に霧深し身捨つるほどの祖国はありや」この短歌をイメージした画像 寺山修司

寺山修司さんの短歌を

一緒に触れてみませんか?

大胆で個性的な表現が魅力の

寺山修司さんの短歌は、

心に強く響く独特の世界観があります。

紫式部
紫式部

本記事では、初心者でも楽しめる寺山修司さんの有名な短歌をイラストと共に5つ厳選して紹介します。

わたぼうし生徒
わたぼうし生徒

初心者の方にも楽しんでいただける内容で、短歌を通じて新たな発見や感動を味わってみませんか?

寺山修司とは?

寺山修司 – Wikipedia(てらやま しゅうじ)さんは、

昭和を代表する短歌や詩の作家で、

演劇や映画の分野でも活躍した多才な人物です。

自由で大胆な表現が特徴で、

日常の中にある感情や心の動きを

独自の視点で描きました。

紫式部
紫式部

特に短歌では、伝統を壊しながらも人の心に深く響く作品を数多く残しました。また独創性に満ちた作風が多くの人に愛されています。

イラストでシンプルに楽しむ寺山修司の有名な短歌5選

末吉
末吉

「意味」はわたぼうしの意訳なので、解釈の仕方は参考程度に読んでね!

『マッチ擦るつかのま海に霧深し身捨つるほどの祖国はありや』

イラストでシンプルに楽しむ寺山修司の有名な短歌5選vol.1「マッチ擦るつかのま海に霧深し身捨つるほどの祖国はありや」この短歌をイメージした画像
イラストでシンプルに楽しむ寺山修司の有名な短歌5選vol.1「マッチ擦るつかのま海に霧深し身捨つるほどの祖国はありや」この短歌を記載した画像

マッチ擦るつかのま海に霧深し身捨つるほどの祖国はありや

読み方:マッチする つかのまうみに きりふかし みすつるほどの そこくはありや

出典:われに5月をより

句意:この短歌では、マッチの儚い光と霧深い海を背景に、自己犠牲するほど愛すべき祖国が本当に存在するのかを問いかけています。

紫式部
紫式部

つまり「マッチ擦るつかのま」という儚い光が、霧深い海という広がりの中で消えていく様子を象徴的に描写しています。

わたぼうし生徒
わたぼうし生徒

また「身捨つるほどの祖国はありや」という強烈な疑問は、愛国心や自己犠牲の意味を静かに問いかけ、短歌全体に深い余韻を与えています。

この短歌は、瞬間的な情景と深い問いを重ね合わせた作品です。

『売りにゆく柱時計がふいに鳴る横抱きして枯野ゆくとき』

イラストでシンプルに楽しむ寺山修司の有名な短歌5選vol.1「売りにゆく柱時計がふいに鳴る横抱きして枯野ゆくとき」この短歌をイメージした画像
イラストでシンプルに楽しむ寺山修司の有名な短歌5選vol.1「売りにゆく柱時計がふいに鳴る横抱きして枯野ゆくとき」この短歌を記載した画像

売りにゆく柱時計がふいに鳴る横抱きして枯野ゆくとき

読み方:うりにゆく はしらどけいが ふいになる よこだきして かれのゆくとき

出典:寺山修司全歌集

句意:この短歌では、売りに行く柱時計が突然鳴り、抱えて枯野を歩く姿が、失われる時や人生の寂しさを象徴しています。

紫式部
紫式部

つまり「売りにゆく柱時計」は、過ぎ去る時間や失われるものを象徴し、その「ふいに鳴る」音が切なさを増幅しています。

わたぼうし生徒
わたぼうし生徒

また枯野を横抱きして進む姿は、物の手放しや人生の儚さを表現し、静かで重みのある一首に仕上がっています。

この短歌は、日常の中に潜む哀愁を鋭く描いています。

『ころがりしカンカン帽を追うごとくふるさとの道駆けて帰らん』

イラストでシンプルに楽しむ寺山修司の有名な短歌5選vol.1「ころがりしカンカン帽を追うごとくふるさとの道駆けて帰らん」この短歌をイメージした画像
イラストでシンプルに楽しむ寺山修司の有名な短歌5選vol.1「ころがりしカンカン帽を追うごとくふるさとの道駆けて帰らん」この短歌を記載した画像

ころがりしカンカン帽を追うごとくふるさとの道駆けて帰らん

読み方:ころがりし かんかんぼうを おうごとく ふるさとのみち かけてかえらん

出典:寺山修司全歌集

句意:この短歌では、転がるカンカン帽を追いかけるように、故郷の道を懐かしさと帰りたい衝動を胸に駆けて帰ろうとする情景を描いています。

紫式部
紫式部

つまり「ころがりしカンカン帽」という具体的で躍動感のある描写が、帰郷への強い想いを象徴しています。

わたぼうし生徒
わたぼうし生徒

またふるさとの道を駆けて帰る姿には、無邪気さや純粋な愛着が感じられる一首です。

この短歌は、故郷への懐かしさと帰りたいという衝動を軽快なイメージで描いています。

『ふるさとの訛りなくせし友といてモカ珈琲はかくまで苦し』

イラストでシンプルに楽しむ寺山修司の有名な短歌5選vol.1「ふるさとの訛りなくせし友といてモカ珈琲はかくまで苦し」この短歌をイメージした画像
イラストでシンプルに楽しむ寺山修司の有名な短歌5選vol.1「ふるさとの訛りなくせし友といてモカ珈琲はかくまで苦し」この短歌を記載した画像

ふるさとの訛りなくせし友といてモカ珈琲はかくまで苦し

読み方:ふるさとの なまりなくせし ともといて もかこーひーは かくまでにがし

出典:寺山修司全歌集

句意:故郷の訛りを失った友人と共にいると、モカ珈琲の苦さが際立つように、そして懐かしさと違和感が胸に湧き上がる短歌です

紫式部
紫式部

つまり「訛りなくせし友」とは、ふるさとの記憶を薄れさせる存在であり、「モカ珈琲の苦さ」がその感情を象徴しています。

わたぼうし生徒
わたぼうし生徒

また懐かしさと違和感の狭間に揺れる複雑な心情を詠んだ一首です。

この短歌は、ふるさとを離れた友人との微妙な距離感と、そこに漂う寂しさを描いています。

『海を知らぬ少女の前に麦藁帽子のわれは両手をひろげていたり』

イラストでシンプルに楽しむ寺山修司の有名な短歌5選vol.1「海を知らぬ少女の前に麦藁帽子のわれは両手をひろげていたり」この短歌をイメージした画像
イラストでシンプルに楽しむ寺山修司の有名な短歌5選vol.1「海を知らぬ少女の前に麦藁帽子のわれは両手をひろげていたり」この短歌を記載した画像

海を知らぬ少女の前に麦藁帽子のわれは両手をひろげていたり

読み方:うみをしらぬ しょうじょのまえに むぎわらぼうしの われはりょうてを ひろげていたり

出典:寺山修司全歌集

句意:この短歌では、海を知らない少女の前で、麦藁帽子をかぶった「われ」が両手を広げ、未知の世界への案内役となる情景を描いています。

紫式部
紫式部

つまり「海を知らぬ少女」は純粋な無垢を象徴し、麦藁帽子をかぶり両手を広げる「われ」は未知の世界を示そうとする存在です。

わたぼうし生徒
わたぼうし生徒

また広がる海が象徴する可能性と、詠み手の保護者的な立場が鮮やかに描かれた一首です。

この短歌は、未知の世界への憧れと案内役としての自己の役割を描いています。

寺山修司のちょっとむずかしいクイズ

クイズ:寺山修司が生まれた場所はどこでしょう?

  1. 東京
  2. 青森
  3. 大阪
末吉
末吉

解答はまとめの最後にあります!

まとめ

寺山修司さんの短歌は、

独特の視点と深い感情が

込められた魅力的な作品です。

末吉
末吉

「イラストでシンプルに楽しむ寺山修司の有名な短歌」では、初心者の方にも楽しんでいただける内容で、短歌の魅力や奥深さに触れることができます。

わたぼうし
わたぼうし

寺山修司さんの短歌を通じて彼の世界観に触れ、新たな感動や発見を体験してみてください!

クイズの答え:2.青森 

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