デイヴィッド・ヒュームの名言で、
その“当たり前”を疑ってみませんか?
デイヴィッド・ヒュームは、
「本当にそうだろうか?」と
問い続けた哲学者です。
感情や経験を大切にしながら、
思い込みや決めつけを疑う姿勢を
教えてくれました。

本記事では、日常にも活かせるヒュームの名言を9つ紹介します。

前回の記事に続く第2弾では、迷いや不安の中で、自分の考えを整えるヒントがきっと見つかるはずです。
▶ヒュームの思想を、まずやさしく知りたい方へ。
第一弾「シンプルに役立つ『デイヴィッド・ヒューム』の名言9選」では、有名な「習慣は人間生活の最大の道案内である」をはじめ、感情・理性・経験についての核心的な言葉を紹介しています。
ヒューム哲学の土台を知る一歩として、ぜひあわせてご覧ください。
※今回ご紹介する名言は、要約・再編集したもので、原著の直訳ではありません。
- デイヴィッド・ヒュームとは?
- ヒュームの懐疑と経験の哲学9選
- デイヴィッド・ヒュームの名言『哲学を深めても、人として生きることを忘れてはならない。』
- デイヴィッド・ヒュームの名言『果てしない懐疑を打ち破るのは、思索ではなく実際の行動である。』
- デイヴィッド・ヒュームの名言『判断には、疑いと慎み、そして謙虚さを常に伴わせるべきである。』
- デイヴィッド・ヒュームの名言『宗教に関わる誤りは、ときに社会に深刻な危険をもたらす。』
- デイヴィッド・ヒュームの名言『自由は一瞬で失われるのではなく、小さな譲歩の積み重ねで失われる。』
- デイヴィッド・ヒュームの名言『支配の力は為政者ではなく、最終的には従う側の人々にある。』
- デイヴィッド・ヒュームの名言『歴史を学ぶことは、他人の経験を生きて人生を広げることに等しい。』
- デイヴィッド・ヒュームの名言『徳とは、人にとって役立つか、心地よさをもたらす性質に宿る。』
- デイヴィッド・ヒュームの名言『好みは分かれて当然だが、比較と対話によって判断の基準は磨かれる。』
- ヒュームのちょっとむずかしいクイズ
- まとめ
- 関連ページ・一覧リンク集
デイヴィッド・ヒュームとは?
18世紀スコットランドで活躍した
哲学者・歴史家です。
人の知識や考えは生まれつきではなく、
経験から生まれると説きました。

また、代表作に『人間本性論』や『人間知性研究』があり、人は理性だけでなく感情や習慣にも動かされると論じました。

その考えはカントをはじめ多くの思想家に影響を与え、近代哲学の土台を築いた人物です。
ヒュームの懐疑と経験の哲学9選

「意味」はわたぼうしの意訳なので、解釈の仕方は参考程度に読んでね!
デイヴィッド・ヒュームの名言『哲学を深めても、人として生きることを忘れてはならない。』


“哲学を深めても、人として生きることを忘れてはならない。“
出典:『人間知性研究』第1節
意味:この言葉は、どれほど思考を重ねても、日々の生活や人との関わりをおろそかにしてはならないという教えです。
またヒュームは理性を重んじた哲学者でしたが、同時に人間の感情や経験を大切にしました。考えることと生きることは切り離せません。
知識や理論は、人としての温かさや常識の上にあってこそ意味を持つのだと示しています。

考えることも大事だけど、ちゃんと生活することも大事だね

理屈の先にあるのは、日々を生きる人の姿だ。
「デイヴィッド・ヒュームの名言」を日常で取り入れるコツ
この名言は、考えすぎて身動きが取れなくなったときに思い出したい言葉です。
たとえば完璧を求めて悩み続ける場面。難しく考える前に、目の前の生活や人との時間を大切にすることで、心が整い、自然と答えが見えてきます。
デイヴィッド・ヒュームの名言『果てしない懐疑を打ち破るのは、思索ではなく実際の行動である。』


“果てしない懐疑を打ち破るのは、思索ではなく実際の行動である。“
出典:『人間知性研究』第12節
意味:この言葉は、考え続けるだけでは疑いは消えないという教えです。
またヒュームは、人はどこまでも疑うことができるが、最終的に前へ進ませるのは行動だと考えました。頭の中で答えを探し続けても、不安は堂々巡りになります。
実際に動き、経験することで初めて確かな感覚が得られます。思索は大切ですが、行動こそが迷いを断ち切る力になるのです。

考えすぎるより、やってみるほうが早いこともあるね

疑いは机の上で増え、行動の中で静まる。
「デイヴィッド・ヒュームの名言」を日常で取り入れるコツ
この名言は、迷いが止まらないときに思い出したい言葉です。
たとえば新しい挑戦を前に不安がふくらみ、決めきれない場面。小さな一歩でも動いてみることで、頭の中の疑いは次第に薄れていきます。行動が確信を育てます。
デイヴィッド・ヒュームの名言『判断には、疑いと慎み、そして謙虚さを常に伴わせるべきである。』


“判断には、疑いと慎み、そして謙虚さを常に伴わせるべきである。“
出典:『人間知性研究』第12節
意味:この言葉は、自分の考えが正しいと決めつけない姿勢の大切さを教えています。
またヒュームは、人の知識や経験には限りがあると考えました。
だからこそ判断を下すときは、少し疑いを持ち、言い切りすぎず、相手の立場も考える謙虚さが必要だと説いています。
確信よりも慎みを伴う判断こそが、誤りを減らし、より良い選択へと導いてくれるのです。

自信があっても、少し立ち止まる余裕がいるね

強い意見ほど、やわらかな心で扱うべきだ。
「デイヴィッド・ヒュームの名言」を日常で取り入れるコツ
この名言は、誰かを評価したり決断を下したりする場面で役立ちます。
たとえば人の発言をすぐ否定したくなったとき、一度考え直すきっかけになります。自分の見方も間違うかもしれないと意識することで、争いを減らし、より良い関係を築けます。
デイヴィッド・ヒュームの名言『宗教に関わる誤りは、ときに社会に深刻な危険をもたらす。』


“宗教に関わる誤りは、ときに社会に深刻な危険をもたらす。“
出典:『人間本性論』第1巻 第4部 第7節
意味:この言葉は、強い信念がある分野ほど、誤りが大きな影響を持つという警告です。
またヒュームは、宗教そのものを否定したのではなく、疑いなく信じ込む姿勢の危うさを指摘しました。正しいと思い込んだ考えが、他者への排除や争いを生むこともあります。
だからこそ、どんな価値観であっても理性と対話を忘れずに向き合うことが大切だと伝えているのです。

信じることにも、冷静さが必要なんだね

強い信念ほど、理性という灯を絶やしてはならぬ。
「デイヴィッド・ヒュームの名言」を日常で取り入れるコツ
この名言は、自分の考えが絶対に正しいと思い込みそうなときに役立ちます。
たとえば価値観の違いで相手を強く否定したくなった場面。一度立ち止まり、他の見方もあると考えることで、対立を深めずに済みます。
デイヴィッド・ヒュームの名言『自由は一瞬で失われるのではなく、小さな譲歩の積み重ねで失われる。』


“自由は一瞬で失われるのではなく、小さな譲歩の積み重ねで失われる。“
出典:随筆「出版の自由について」
意味:この言葉は、自由が突然奪われるのではなく、気づかないうちに少しずつ削られていくことを示しています。
またヒュームは、人は大きな制限には敏感でも、小さな妥協や慣れには鈍くなると見抜きました。
便利さや安心と引き換えに自由を手放していないか、常に考える姿勢が必要です。自由は守ろうとしなければ、静かに形を変えて失われていくものだと教えています。

少しずつなら大丈夫って思いがちだよね

小さな譲りが、やがて大きな鎖となる。
「デイヴィッド・ヒュームの名言」を日常で取り入れるコツ
この名言は、楽だからと自分の判断を他人任せにしているときに思い出したい言葉です。
たとえば忙しさを理由に意見を言わなくなる場面。小さな遠慮や妥協の積み重ねが、自分らしさを弱めていないか考えるきっかけになります。
デイヴィッド・ヒュームの名言『支配の力は為政者ではなく、最終的には従う側の人々にある。』


“支配の力は為政者ではなく、最終的には従う側の人々にある。“
出典:随筆「政府の第一原理について」
意味:この言葉は、権力の本当の源は支配する側ではなく、それに従う人々の同意にあるという考えを示しています。
またヒュームは、どれほど強い権力者でも、人々が従わなければ力を保てないと見抜きました。支配は一方的なものではなく、支えられて初めて成り立つ関係です。
私たち一人ひとりの選択や態度が、社会の力の形を決めているのだと教えています。

従う側にも力があるってことなんだね

支える意志が消えれば、王座もまた揺らぐ。
「デイヴィッド・ヒュームの名言」を日常で取り入れるコツ
この名言は、理不尽だと感じる状況に直面したときに思い出したい言葉です。
たとえば職場や集団で流れに従うだけになっている場面。自分の態度や選択が全体を支えていると気づけば、主体的な行動を考えるきっかけになります。
デイヴィッド・ヒュームの名言『歴史を学ぶことは、他人の経験を生きて人生を広げることに等しい。』


“歴史を学ぶことは、他人の経験を生きて人生を広げることに等しい。“
出典:随筆「歴史研究について」
意味:この言葉は、歴史を学ぶことが単なる知識の習得ではなく、過去を生きた人々の経験を疑似体験することだと示しています。
またヒュームは、歴史の中に人間の成功や失敗、喜びや葛藤が詰まっていると考えました。
私たちは自分一人の人生しか生きられませんが、歴史を通して多くの人生に触れることができます。そこから得た学びは、今を生きる判断をより豊かにしてくれるのです。

本を読むと、違う時代を旅しているみたいだね

他人の歩みを知る者は、自らの歩幅も広がる。
「デイヴィッド・ヒュームの名言」を日常で取り入れるコツ
この名言は、過去の出来事に関心を持つ意味を考えるときに役立ちます。
たとえば失敗が怖いとき、歴史上の人物の苦労や挑戦を知れば勇気が湧きます。他人の経験を学ぶことが、自分の選択を広げる助けになると気づかせてくれます。
デイヴィッド・ヒュームの名言『徳とは、人にとって役立つか、心地よさをもたらす性質に宿る。』


“徳とは、人にとって役立つか、心地よさをもたらす性質に宿る。“
出典:『道徳原理に関する研究』第9節
意味:この言葉は、徳とは難しい理屈ではなく、人の役に立つことや、周囲に安心や喜びをもたらす性質の中にあると示しています。
またヒュームは、人が善いと感じる行いの多くは、社会にとって有益であったり、心を穏やかにする働きを持つと考えました。
徳は抽象的な理想ではなく、実際の人間関係の中で感じ取られるものなのです。

やさしさも、ちゃんと役に立ってるんだね

人を安心させる力こそ、徳のかたちである。
「デイヴィッド・ヒュームの名言」を日常で取り入れるコツ
この名言は、自分の行いが本当に意味があるのか迷うときに思い出したい言葉です。
たとえば小さな気配りや手助けが目立たなくても、誰かを助けたり安心させているなら、それは立派な徳です。役立つことや心地よさを生む行動を大切にしようと思えます。
デイヴィッド・ヒュームの名言『好みは分かれて当然だが、比較と対話によって判断の基準は磨かれる。』


“好みは分かれて当然だが、比較と対話によって判断の基準は磨かれる。“
出典:随筆「趣味の基準について」
意味:この言葉は、人の感じ方や好みが違うのは自然なことだと認めたうえで、他者との比較や対話を通して自分の判断力はより確かなものになると示しています。
またヒュームは、美しさや価値の判断は主観的でありながらも、意見を交わし合うことで基準が洗練されると考えました。
違いを否定するのではなく、語り合うことが成長につながるのです。

違う意見も、学びの材料なんだね

対話は好みを争いにせず、視野を広げる道となる。
「デイヴィッド・ヒュームの名言」を日常で取り入れるコツ
この名言は、意見が食い違ったときに思い出したい言葉です。
たとえば映画や本の感想が違っても、互いの理由を聞き合うことで理解は深まります。違いを否定せず、比べ合い語り合うことが、自分の判断を磨く助けになります。
ヒュームのちょっとむずかしいクイズ
問題: ヒュームの代表作『人間本性論』が出版されたのはどれ?
- 1632年
- 1739年
- 1821年
▶ 前回の記事も合わせて読むと、より深く理解できます
「シンプルに役立つ『デイヴィッド・ヒューム』の名言9選」では、
日常にすぐ使えるヒュームの言葉を、わかりやすくまとめた記事です。
まとめ
デイヴィッド・ヒュームの名言9選では、
物事をすぐに信じ込まず、
経験にもとづいて考える大切さを学べます。

感情や思い込みに流されず、対話や実際の行動を通して判断を磨く姿勢が示されています。

日々の出来事を冷静に見つめ、自分の考えを育てるヒントが詰まった言葉たちです。
※今回ご紹介する名言は、要約・再編集したもので、原著の直訳ではありません。
クイズの答え:2.1739年
※若い頃に出版されましたが、当初はあまり注目されませんでした


