与謝野晶子の短歌まとめ ― 生涯・作風・名歌・短歌一覧 ―
与謝野晶子とは(プロフィール)
与謝野晶子(よさの あきこ/1878–1942)は、情熱的な恋の歌で近代短歌に新しい声をもたらした歌人です。率直な感情表現と、女性の身体や心を自らの言葉で語る姿勢は、当時の短歌観を大きく揺さぶりました。
一方で、四季の移ろいや日常の寂しさを静かに詠んだ歌も多く、強さと繊細さを併せ持つ作風が魅力です。
本ページでは、晶子の短歌を代表作ベスト3と季節別一覧で紹介します。
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サイト運営者が選ぶベスト3(わたぼうし選)
ここでは、「ことばあそびの詩唄」で紹介してきた晶子の短歌の中から、わたぼうし&末吉コンビが選んだお気に入りベスト3をご紹介します。
🥇 第1位
秋来れば 恋も命も 水色の
光の絹と なりてはためく
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秋が来ると、恋も命も、水色の光の絹のように軽やかに揺れ動く――恋と生の高まりを、色と質感で表した一首。

“恋も命も”を同列に置いて、しかも“水色の光の絹”。発想が一気に跳ぶよね。

感情がそのまま布みたいに風に揺れている感じがする。晶子って、心を“形”で見せるのが本当にすごい。

説明しなくても伝わる強さがある。1位に置くなら、この歌が一番しっくりくるね。
🥈 第2位
人かへさず 暮れむの春の 宵ごこち
小琴にもたす 乱れ乱れ髪
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人を帰さず引き留めるような春の宵。その気分に身をゆだね、小琴を抱えたまま、乱れた髪でいる姿が描かれる。

これはもう、晶子の代名詞級だよね。“乱れ乱れ髪”の破壊力。

有名だけど、読むたびに生々しい。恋の高揚も、女性としての自分も、全部ここにある気がする。

有名だからこそ、2位に置いて“晶子はこれだけじゃない”って示せるのもいいバランスだね。
🥉 第3位
秋の日は さびし切なし 部屋の棚
あらゆる花を もて飾れども
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秋の日のどうしようもない寂しさの中、部屋の棚にあらゆる花を飾ってみても、その心は埋まらない。

行為は華やかなのに、気持ちは満たされない。そのズレがいい。

激しい恋の歌だけじゃなく、こんな静かな孤独も詠めるのが晶子なんだよね。

読み終わったあとに、余韻だけが残る。3位にふさわしい一首だと思う。
季節から読む与謝野晶子の短歌
🌸 春の短歌へ
春の短歌一覧
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胸にやわらぐ光、
芽吹きの気配をたどる季節。

🌻 夏の短歌へ
夏の短歌一覧
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強い陽ざしと
生命の鼓動が響く、躍動の季節。

🍁 秋の短歌へ
秋の短歌一覧
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静まる風に色づく日々、
深まりゆく情緒の季節。

❄ 冬の短歌へ
冬の短歌一覧
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澄んだ空気と
静けさに包まれる、深い余白の季節。

与謝野晶子の短歌一覧(季節別・当サイト掲載分)
※当ページでは「ことばあそびの詩唄」で紹介した与謝野晶子の短歌を、春・夏・秋・冬の順にまとめています。
🌸 春の短歌
| 短歌 | 季節 | 解説 |
|---|---|---|
| うつくしき 花屋が妻の 朝髪と わが袖と吹く 春の風かな | 春 | 解説ページへ |
| 早春の 銀の屏風に 新しき 歌書くさまの 梅の花かな | 春 | 解説ページへ |
| 春の夢 ながく醒めざる 人なれば 四月の後も 花を思へり | 春 | 解説ページへ |
| 人かへさず 暮れむの春の 宵ごこち 小琴にもたす 乱れ乱れ髪 | 春 | 解説ページへ |
| 春三月 柱おかぬ琴に 音たてぬ ふれしそぞろの 宵の乱れ髪 | 春 | 解説ページへ |
🌻 夏の短歌
| 短歌 | 季節 | 解説 |
|---|---|---|
| 夏花の すがたは細き くれなゐに 真昼いきむの 恋よこの子よ | 夏 | 解説ページへ |
| 五月雨も むかしに遠き 山の庵 通夜する人に 卯の花いけぬ | 夏 | 解説ページへ |
| 夕ふるは なさけの雨よ 旅の君 ちか道とはで 宿とりたまへ | 夏 | 解説ページへ |
| さはいへど そのひと時よ まばゆかり 夏の野しめし 白百合の花 | 夏 | 解説ページへ |
| おりたちて うつつなき身の 牡丹見ぬ そぞろや夜を 蝶のねにこし | 夏 | 解説ページへ |
🍁 秋の短歌
| 短歌 | 季節 | 解説 |
|---|---|---|
| 秋風に こすもすの立つ 悲しけれ 危うき中の よろこびに似て | 秋 | 解説ページへ |
| 秋来れば 恋も命も水色の 光の絹と なりてはためく | 秋 | 解説ページへ |
| 秋の空 冷たき水の 中に立つ うら悲しさを 語る月かな | 秋 | 解説ページへ |
| 秋の雲 はかな心の 人待に 涙ながして ありとおもひぬ | 秋 | 解説ページへ |
| おのが路 見出でしやうに 月影を たのみて水の 走る川かな | 秋 | 解説ページへ |
| 天の川 そひねの床の とばりごしに 星のわかれを すかし見るかな | 秋 | 解説ページへ |
| おばしまに おもひはてなき 身をもたせ 小萩をわたる 秋の風見る | 秋 | 解説ページへ |
| 君ゆくと その夕ぐれに 二人して 柱にそめし 白萩の歌 | 秋 | 解説ページへ |
| 日もすがら 石を叩けり 我よりも 愁はしげなる 秋の雨かな | 秋 | 解説ページへ |
| 秋の日は さびし切なし 部屋の棚 あらゆる花を もて飾れども | 秋 | 解説ページへ |
❄ 冬の短歌
| 短歌 | 季節 | 解説 |
|---|---|---|
| 傘さして 去にたる人を にくみけり その雪の傘 うつくしきため | 冬 | 解説ページへ |
| 霜ばしら 冬は神さへ のろはれぬ 日ごと折らるる しろがねの櫛 | 冬 | 解説ページへ |
| 冬の夜も うすくれなゐの 紙のはし 散れる灯かげは 心ときめく | 冬 | 解説ページへ |
| 北国の 雪のやうなり 野あかりに 残月ありぬ すずしろの花 | 冬 | 解説ページへ |
| うす雪や 梅をかざせば 羽子板の 鷺娘より なまめかしけれ | 冬 | 解説ページへ |
| あな恋し 琥珀の色の 冬の日の 中に君あり 椿となりて | 冬 | 解説ページへ |
| 雪の日の 門の口より 見ゆるなり 黒くめでたき 馬の前脚 | 冬 | 解説ページへ |
| 冬は憂し 木立も上の 大ぞらも 牛の角かと 思ふ色する | 冬 | 解説ページへ |
| 舞ごろも 五たり紅の 草履して 河原に出でぬ 千鳥のなかに | 冬 | 解説ページへ |
| ふりそでの 雪輪に雪の けはひすや 橋のかなたに かへりみぬ人 | 冬 | 解説ページへ |
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