若山牧水の短歌まとめ ― 生涯・作風・名歌・短歌一覧 ―
若山牧水とは(プロフィール)
若山牧水(わかやま ぼくすい/1885–1928)自然と旅、酒をこよなく愛した歌人。山・川・空・風などの自然を、率直で澄んだ言葉で詠み、孤独や放浪の心情を重ねた短歌を多く残しました。
情景と心が静かに重なる作風は、今も多くの読者に親しまれています。
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サイト運営者が選ぶベスト3(わたぼうし選)
ここでは、「ことばあそびの詩唄」で紹介してきた牧水の短歌の中から、わたぼうし&末吉コンビが選んだお気に入りベスト3をご紹介します。
🥇 第1位
風もなき 秋の日一葉 また一葉
おつる木の葉の うらまるるかな
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風もない静かな秋の日に、葉が一枚、また一枚と落ちていく。その自然な落下の姿に、説明できない切なさや、胸の奥に残る余韻を感じ取っている。

何も起きてないのに、心だけが動く瞬間だね……

落ちる理由を探さないところが、牧水らしい。“うらまるるかな”は、自然というより自分自身への言葉だと思う。
🥈 第2位
月の夜半 酔ざめの身の とぼとぼと
あゆめる街の 夏の木の影
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夜更け、酒がさめて一人歩く街。夏の木の影が伸びる道に、孤独と静かな現実感がにじんでいる。

この“とぼとぼ”が、もう全部語ってる気がする。

旅でも自然でもなく、“街”をこう詠めるのが牧水の強さ。情けなさを美化しないところがいい。
🥉 第3位
ひとしきり あはく雪ふり 月照りぬ
水のほとりの 落葉の木立
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淡く雪が降り、月が照らす水辺。冬の静けさの中に、時間が止まったような透明な情景が広がる。

音が消える感じがするね。世界が白く息をひそめてる。

“あはく”と“月照りぬ”の距離感が絶妙。感情を足さず、景だけで心を動かす牧水の真骨頂だね。
季節から読む若山牧水の短歌
🌸 春の短歌へ
春の短歌一覧
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胸にやわらぐ光、
芽吹きの気配をたどる季節。

🌻 夏の短歌へ
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強い陽ざしと
生命の鼓動が響く、躍動の季節。

🍁 秋の短歌へ
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静まる風に色づく日々、
深まりゆく情緒の季節。

❄ 冬の短歌へ
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澄んだ空気と
静けさに包まれる、深い余白の季節。

若山牧水の短歌一覧(季節別・当サイト掲載分)
※当ページでは「ことばあそびの詩唄」で紹介した若山牧水の短歌を、春・夏・秋・冬・無季の順にまとめています。
🌸 春の短歌
| 短歌 | 季節 | 解説 |
|---|---|---|
| 梅のはな 枝にしらじら 咲きそむる つめたき春と なりにけるかな | 春 | 解説ページへ |
| 東風吹くや 空にむらだつ 白雲の 今朝のしげきに 雲雀なくなり | 春 | 解説ページへ |
| 春寒き みそらの星の しめらへる この東明を 風吹き立ちぬ | 春 | 解説ページへ |
| 春のそら それとも見えぬ 太陽の かげのほとりの うす雲のむれ | 春 | 解説ページへ |
| 春の日の ひかりのなかに つぎつぎに 散りまふ桜 かがやきて散る | 春 | 解説ページへ |
🌻 夏の短歌
| 短歌 | 季節 | 解説 |
|---|---|---|
| 風わたる 見よ初夏の あを空を 青葉がうへを やよ恋人よ | 夏 | 解説ページへ |
| 椎のはな 栗の木の花 はつ夏の 木の花めづる ひとのほつれ毛 | 夏 | 解説ページへ |
| 樹々の間に 白雲見ゆる 梅雨晴の 照る日の庭に 妻は花植う | 夏 | 解説ページへ |
| 雲まよふ 山の麓の しづけさを したひて旅に 出でぬ水無月 | 夏 | 解説ページへ |
| 月の夜半 酔ざめの身の とぼとぼと あゆめる街の 夏の木の影 | 夏 | 解説ページへ |
🍁 秋の短歌
| 短歌 | 季節 | 解説 |
|---|---|---|
| 秋風の ゆふべのそらに ひともとの けやきの梢 吹かれて立てり | 秋 | 解説ページへ |
| たけたかき ダリアの園に ほそほそと 吹く秋風は 雨の如しも | 秋 | 解説ページへ |
| 風もなき 秋の日一葉 また一葉 おつる木の葉の うらまるるかな | 秋 | 解説ページへ |
| 藍色の 風のかたまり 樹によどみ 郊外の秋 ふかみたるかな | 秋 | 解説ページへ |
| すがれつつ 落ちゆく秋の 木の葉より いたましいかな われの言葉は | 秋 | 解説ページへ |
❄ 冬の短歌
| 短歌 | 季節 | 解説 |
|---|---|---|
| ひとしきり あはく雪ふり 月照りぬ 水のほとりの 落葉の木立 | 冬 | 解説ページへ |
| 冬枯の 黄なる草山 ひとりゆく うしろ姿を 見むひともなし | 冬 | 解説ページへ |
| ものおもひ 断ゆれば黄なる 落葉の 峡のおくより 水のきこゆる | 冬 | 解説ページへ |
| 雪ふれり 暗きこころの 片かはに ひのあかりさし ものうきゆふべ | 冬 | 解説ページへ |
| 星あをく ながれて闇に かげひきぬ わがふところ手 さむし街路ゆく | 冬 | 解説ページへ |
