石川啄木の短歌まとめ ― 生涯・作風・名歌・短歌一覧 ―
石川啄木とは(プロフィール)
石川啄木(いしかわ たくぼく/1886–1912)は、明治時代を代表する歌人です。日々の生活の苦しさ、孤独、涙、そしてふるさとや母への思いを、ありのままの言葉で詠みました。
美しく飾るのではなく、「感じたことをそのまま言葉にする」短歌は、時代を越えて多くの人の心に届いています。
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短歌の最新記事ベスト3
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サイト運営者が選ぶベスト3(わたぼうし選)
ここでは、「ことばあそびの詩唄」で紹介してきた啄木の短歌の中から、わたぼうし&末吉コンビが選んだお気に入りベスト3をご紹介します。
🥇 第1位
不来方の お城の草に 寝ころびて
空に吸はれし 十五の心
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盛岡・不来方城跡の草に寝ころび、空を見上げた十五歳の心。その感覚が、今も胸に生きている。

これはもう、啄木の「原点」だね。後の孤独も、生活苦も、全部この十五の心から流れてる。

うん…。まだ何者でもないのに、世界だけは大きく感じてしまう年頃の、あの感じが胸にくるね。
🥈 第2位
東海の 小島の磯の 白砂に
われ泣きぬれて 蟹とたはむる
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東海の小島の磯で、涙に濡れながら、蟹とたわむれている自分の姿。

極限なんだけど、どこか静かだよね。泣いているのに、世界とはまだ切れていない。

「蟹とたはむる」があるから、絶望の中に、かすかな生の感触が残っている気がする。
🥉 第3位
いのちなき 砂のかなしさよ さらさらと
握れば指の あひだより落つ
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命のない砂のように、つかもうとするとこぼれ落ちてしまう悲しさを感じている。

思想じゃなくて、完全に感覚の歌だね。指のあいだから落ちる感じが、そのまま心になっている。

わかろうとしなくても、触れた瞬間に「そうだ…」って思ってしまう悲しさだね。
テーマから読む石川啄木の短歌
🖤 孤独と生の不安の短歌へ
孤独と生の不安の短歌一覧
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胸にやわらぐ光、
ひとりで生きている感覚、
行き場のない心、存在への不安。
啄木の内面が、もっとも
率直にあらわれる短歌です。

💧 涙と砂・海の短歌へ
涙と砂・海の短歌一覧
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砂や海は、啄木にとって
涙の置き場でした。
言葉にならない悲しみが、
白砂や波の情景に溶け込んでいます。

🏠 生活と労働の短歌へ
生活と労働の短歌一覧
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働くこと、暮らすこと、その重さ。
啄木は生活の現実から、
決して目をそらしませんでした。

🌱 回想とふるさと
回想とふるさとの短歌一覧
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幼い日の記憶、ふるさと、母。
啄木の心が、もっとも
やわらかくなる場所です。

石川啄木の短歌一覧(テーマ別・当サイト掲載分)
※当ページでは「ことばあそびの詩唄」で紹介した石川啄木の短歌を、テーマ別にまとめています。
🖤 孤独と生の不安
| 短歌 | テーマ | 解説 |
|---|---|---|
| 夢さめて ふっと悲しむ わが眠り 昔のごとく 安からぬかな | 心の不安 | 解説ページへ |
| わがこころ けふもひそかに 泣かむとす 友みな己が 道をあゆめり | 孤独 | 解説ページへ |
| 石ひとつ 坂をくだるが ごとくにも 我けふの日に 到り着きたる | 孤独 | 解説ページへ |
| 大海に むかひて一人 七八日 泣きなむとすと 家を出でにき | 孤独 | 解説ページへ |
| まれにある この平なる 心には 時計の鳴るも おもしろく聴く | 心のゆらぎ | 解説ページへ |
| 高きより 飛びおりるごとき 心もて この一生を 終るすべなきか | 生の不安 | 解説ページへ |
💧 涙と砂・海
| 短歌 | テーマ | 解説 |
|---|---|---|
| いのちなき 砂のかなしさよ さらさらと 握れば指の あひだより落つ | 砂・悲しみ | 解説ページへ |
| 頬につたふ なみだのごはず 一握の 砂を示しし 人を忘れず | 涙・砂 | 解説ページへ |
| 砂山の 砂に腹這ひ 初恋の いたみを遠く おもい出づる日 | 砂・回想 | 解説ページへ |
| 東海の 小島の磯の 白砂に われ泣きぬれて 蟹とたはむる | 海・涙 | 解説ページへ |
| 大という 字を百あまり 砂に書き 死ぬことをやめて 帰り来れり | 海・極限 | 解説ページへ |
| しつとりと なみだを吸へる 砂の玉 なみだは重き ものにしあるかな | 涙・砂 | 解説ページへ |
| 砂山の 裾によこたはる 流木に あたり見まはし 物言ひてみる | 海・砂 | 解説ページへ |
| ひと夜さに 嵐来りて 築きたる この砂山は 何の墓ぞも | 砂・喪失 | 解説ページへ |
🏠 生活と労働
| 短歌 | テーマ | 解説 |
|---|---|---|
| はたらけど はたらけど 猶わが生活 楽にならざり ぢつと手を見る | 労働・生活 | 解説ページへ |
🌱 回想とふるさと
| 短歌 | テーマ | 解説 |
|---|---|---|
| たわむれに 母を背負ひて そのあまり 軽きに泣きて 三歩あゆまず | 回想 | 解説ページへ |
| ふるさとの 訛りなつかし 停車場の 人ごみの中に そを聴きにゆく | 回想 | 解説ページへ |
| 不来方の お城の草に 寝ころびて 空に吸はれし 十五の心 | 回想 | 解説ページへ |
| ふるさとの 山に向ひて 言ふことなし ふるさとの山は ありがたきかな | 回想 | 解説ページへ |
| 春の雪 みだれて降るを 熱のある 目にかなしくも 眺め入りたる | 回想 | 解説ページへ |
| ふるさとの 麦のかをりを 懐かしむ 女の眉に こころひかれき | 回想 | 解説ページへ |
| わかれ来て 年を重ねて 年ごとに 恋しくなれる 君にしあるかな | 回想 | 解説ページへ |
| さりげなく 言ひし言葉は さりげなく 君も聴きつらむ それだけのこと | 回想 | 解説ページへ |
| わが恋を はじめて友に うち明けし 夜のことなど 思ひ出づる日 | 回想 | 解説ページへ |
| わが庭の 白き躑躅を 薄月の 夜に折りゆきし ことな忘れそ | 回想 | 解説ページへ |
| 春の街 見よげに書ける 女名の 門札などを 読みありくかな | 回想 | 解説ページへ |
