北原白秋の有名な短歌を一緒に触れてみませんか?
彼の作品は、美しい自然や
心の動きを豊かに表現した歌人です。
情景が浮かぶような短歌の世界を楽しみながら、
その魅力に触れてみてください。

北原白秋の有名な短歌を、初心者でも楽しめるようにイラストと共に5つ厳選して紹介します。

そして短歌の面白さを一緒に発見していきましょう!
北原白秋とは?
北原白秋 – Wikipedia(きたはら はくしゅう)は、
1885年に福岡県柳川市で生まれた日本の詩人・歌人です。
また早稲田大学在学中から詩作を始め、
独特の感性で多くの作品を生み出しました。

特に童謡「雨ふり」や「からたちの花」は、今も多くの人に親しまれています。

そして彼の詩や短歌は、日本の美しい風景や人々の温かさを感じさせるものが多く、現在も多くの人々に愛されています。
北原白秋の有名な短歌5選

「意味」はわたぼうしの意訳なので、解釈の仕方は参考程度に読んでね!
『夜祭の 万燈の上に いよいよあがり 大きなるかも 今宵の月は』


夜祭の 万燈の上に いよいよあがり 大きなるかも 今宵の月は
読み方:よまつりの まんどうのうえに いよいよあがり おおきなるかも こよいのつきは
出典:雀の卵
句意:この短歌では、夜祭の灯りの上に、今宵の月がさらに昇り、大きく輝いている様子を詠み、祭りの高揚感と幻想的な雰囲気を表現しています。

つまり祭りの光とともに、月の存在がいっそう際立ち、幻想的で壮麗な雰囲気を生み出しています。
この短歌は、「いよいよあがり」と繰り返すことで、祭りの高揚感や興奮が伝わり、また視覚的な広がりも感じさせる一首です。
『夕かけて 双子の山に ゐる雲の 白きを見れば 春たけにける』


夕かけて 双子の山に ゐる雲の 白きを見れば 春たけにける
読み方:ゆうかけて ふたごのやまに いるくもの しろきをみれば はるたけにける
出典:風隠集
句意:この短歌では、夕暮れに双子の山にかかる白い雲を見て、春がすっかり深まったことを実感し、その季節の移ろいをしみじみと感じていると詠んでいます。

つまり「双子の山」という具体的な地形が、穏やかな春の風景を際立たせ、「白きを見れば」の表現が、春の成熟をしみじみと感じさせます。
この短歌は、自然の美しさと、季節の移り変わりを静かに受け止める感性が光る一首です。
『雲深し 黙りゐたれば 紅の 月いで方と なりにけるかな』


雲深し 黙りゐたれば 紅の 月いで方と なりにけるかな
読み方:くもふかし だまりいたれば くれないの つきいでかたと なりにけるかな
出典:雲母集
句意:この短歌では、雲が深く立ち込める中、静かに佇んでいると、やがて紅い月が昇り始め、幻想的な光景が広がると詠んでいます。

つまり「雲深し」によって包み込まれるような静寂が生まれ、「黙りゐたれば」が内省的な雰囲気を強調しています。
この短歌は、やがて昇る紅い月が、静寂の中に鮮やかな変化をもたらし、神秘的で幻想的な世界を描き出している一首です。
『湯にをりて 我と子と聴く 春雨は 孟宗と梅に ふれるなるらし』


湯にをりて 我と子と聴く 春雨は 孟宗と梅に ふれるなるらし
読み方:ゆにおりて われとこときく はるさめは もうそうとうめに ふれるなるらし
出典:風隠集
句意:この短歌では、湯に浸かりながら、私と子どもは春雨の音を聴く。その雨は孟宗竹や梅の枝に優しく降りかかっているようだと詠んでいます。

春雨は孟宗竹(もうそうちく)や梅の枝葉に優しく降りかかり、またその音が静かに響いていることが感じられます。
この短歌は、親子で共有する穏やかな時間と、春の訪れを告げる雨の繊細な情景が、また温かく詩情豊かに表現された一首です。
『若葉して かかりみじかき 藤の房 清水ながるる 田のへりゆけば』


若葉して かかりみじかき 藤の房 清水ながるる 田のへりゆけば
読み方:わかばして かかりみじかき ふじのふさ しみずながるる たのへりゆけば
出典:橡
句意:この短歌では、若葉が生い茂る中、短く垂れた藤の花房を眺めながら、清らかな水が流れる田の畔を歩いていくと詠んでいます。

つまり「若葉して」によって初夏の爽やかな季節感が広がり、「清水ながるる」が自然の美しさと静けさを際立たせます。
藤の房の儚さと田の水の流れが、移ろいゆく季節の一瞬の輝きを映し出す情緒豊かな一首です。
北原白秋のちょっとむずかしいクイズ
クイズ:北原白秋が作詞した童謡はどれでしょう?
- しゃぼん玉
- ふるさと
- 赤とんぼ

解答はまとめの最後にあります!
まとめ
北原白秋の有名な短歌を、
初心者でも楽しめるようにイラストと
共に5つ厳選して紹介しました。
彼の短歌には、四季の美しさや
心の動きが繊細に表現されており、
読むだけで情景が浮かんできます。

本記事では、そんな北原白秋の魅力をわかりやすく解説しています。

短歌の世界を気軽に楽しみながら、その奥深さを感じてみませんか?
クイズの答え:1.しゃぼん玉