小林一茶の俳句は、
自然や日常をシンプルに描き、
初心者でも楽しめるものが多いです。
特に秋の俳句は、
季節の移ろいや小さな生命への愛情が
感じられ、心に響きます。
今回は、小林一茶の秋の俳句を5つ厳選し、
それぞれの魅力をわかりやすく紹介します。
そして秋の風景を楽しみながら、
一茶の優しい視点に触れてみてください。
またシンプルだからこそ伝わる秋の美しさを
感じましょう。
小林一茶とは?
小林一茶 – Wikipedia(1763年 – 1828年)は、
江戸時代後期の俳人で、
自然や日常を親しみやすく表現しました。
特に、一茶の俳句は素朴で、ユーモアがあり、
人々に親しまれています。
また、一茶は、虫や動物といった小さな生き物に
対する愛情を多く詠んでおり、
温かみのある視点が特徴です。
特に初心者でも楽しめる俳句が多く、
自然の美しさや日々の生活を味わう
きっかけになります。
さらに小林一茶の名句を深く楽しみたい方はこちらの記事をご覧ください。
小林一茶の秋の俳句5選

「意味」はわたぼうしの意訳なので、解釈の仕方は参考程度に読んでね!
二度目には 月ともいはぬ 葉月かな


二度目には 月ともいはぬ 葉月かな
読み方:にどめには つきともいはぬ はづきかな
季語:葉月
意味:初めて見た月の輝きは美しかったが、二度目に見ると感動が薄れてしまった情景。

一度目に見た月の美しさに感動したものの、二度目にはその感動が薄れてしまったという心情を詠んだ句です。つまり秋の夜に見た月の美しさと、その感動が続かないことへの寂しさが描かれており、小林一茶の自然と人間の心の移ろいに対する鋭い観察が反映されています。
又ことし 松と寝待ちの 月出でぬ


又ことし 松と寝待ちの 月出でぬ
読み方:またことし まつとねまちの つきいでぬ
季語:月
意味:再び今年も、松の木と一緒に寝待ちし、夜遅くに昇る月を待つ静かな情景。

再び今年も、松の木とともに寝待ちして月が昇るのを待った情景を描写しています。また「寝待ちの月」は、夜遅くに昇る月を意味し、月が昇るまでの待つ時間を楽しんでいる様子が伝わります。一茶は自然との親密な関係を大切にしており、松とともに月を待つことに喜びや静かな感動を感じています。
秋の山 人顕れて 寒げなり


秋の山 人顕れて 寒げなり
読み方:あきのやま ひとあらわれて さむげなり
季語:秋の山
意味:秋の山に一人の人が現れ、寒そうに佇んでいる姿が描かれた情景。

秋の山に人が姿を現した情景を描写しています。つまり「人顕れて」は、山の静けさの中にぽつんと現れた人の姿を意味し、自然の中で人の存在が目立つ様子が表れています。また「寒げなり」は、その人が寒そうにしている様子を表現し、秋の冷たさが強調されています。
秋風に 歩行て逃げる 蛍かな


秋風に 歩行て逃げる 蛍かな
読み方:あきかぜに ほぎてにげる ほたるかな
季語:秋風
意味:秋風に吹かれながら蛍が逃げるように飛び去る様子を描いた情景。

秋風に吹かれながら蛍が逃げる様子を描いています。つまり「歩行て(ほぎて)」は「歩いて」の古語であり、蛍が風に押されるようにゆっくりと飛んでいく姿を表現しています。秋風は夏の終わりを感じさせ、蛍もまたその季節の移ろいに逆らえずに逃げていくようです。
白粉の 花ぬつて見る 娘かな


白粉の 花ぬつて見る 娘かな
読み方:おしろいの はなぬってみる むすめかな
季語:白粉花
意味:白粉のような白い花を見つめる娘の姿が、まるで化粧をしているかのように感じられる情景。

白粉の花を見て、化粧をする娘の姿に見立てた情景を描いています。つまり「白粉の花」は、白く美しい花を指し、白粉(おしろい)で化粧する様子に例えています。またこの比喩により、花と娘の美しさが結びつけられ、花を見て娘の美しさを想像する一茶の豊かな感性が表れています。
小林一茶のちょっとむずかしいクイズ
クイズ:小林一茶が詠んだテーマとして最も多いのはどれでしょう?
- 戦国時代の武将
- 自然や動物
- 宇宙や星の観察
どうでしたか?
今回紹介した小林一茶の秋の俳句5選は、
特に自然や日常をシンプルに楽しむことが
できる作品ばかりです。
一茶の俳句は、誰でもわかりやすく、
秋の風景や生命の美しさを感じさせてくれます。
初心者でも気軽に読めて、
秋の情緒を楽しめるのが魅力です。
ぜひ、これらの俳句を通して、
小林一茶のやさしい視点や秋の深まりを
感じてみてください。
俳句を楽しむきっかけになりますよ。
「季節を楽しみながら俳句を趣味にする方法はこちら:『俳句を趣味に!シニアが楽しむポイント10選』」
クイズの答え:2. 自然や動物