斎藤茂吉の短歌を
一緒に触れてみませんか?
彼の短歌は自然や心の情景を巧みに表現し、
多くの人々に愛されています。

本記事では、初心者でも楽しめる斎藤茂吉の有名な短歌をイラストと共に5つ厳選して紹介します。

そして初心者の方でも、彼の作品を通して短歌の魅力や深みを楽しく味わうことができます。一緒に短歌の世界を楽しみましょう!
斎藤茂吉とは?
斎藤茂吉 – Wikipedia(さいとう もきち)は、
日本を代表する歌人で、
自然や心の内面を繊細に表現した
短歌で知られています。
歌集『赤光(しゃっこう)』や
『あらたま』などの名作を残し、
現代短歌の基礎を築きました。

そして彼の短歌は、日常の風景や感情を深く掘り下げており、初心者でも親しみやすい魅力があります。
イラストでシンプルに楽しむ斎藤茂吉の有名な短歌5選

「意味」はわたぼうしの意訳なので、解釈の仕方は参考程度に読んでね!
『赤茄子の腐れてゐたるところより幾程もなき歩みなりけり』


赤茄子の腐れてゐたるところより幾程もなき歩みなりけり
読み方:あかなすの くされていたる ところより いくほどもなき あゆみなりけり
出典:赤光
句意:この短歌では、赤茄子(トマト)の腐った場所という身近で具体的な情景を通じて、人生の歩みの短さや無常感を描いています。

つまり腐敗という自然現象に自身の心情を重ね、歩みの儚さと人生の限界を感じさせる一首です。
この短歌は、身近な題材で深い感情を表現する茂吉らしい作品です。
『かがやけるひとすぢの道遥けくてかうかうと風は吹きゆきにけり』


かがやけるひとすぢの道遥けくてかうかうと風は吹きゆきにけり
読み方:かがやける ひとすじのみち はるけくて こうこうとかぜは ふきゆきにけり
出典:あらたま
句意:この短歌では、、輝く一本道を遠く見つめながら、自然の中にある壮大さと人生の広がりを描いています。

つまり「かうかうと風は吹きゆきにけり」という描写は、風の力強さと時間の流れを象徴し、人生の道が果てしなく続く感覚を表現しています。
この短歌は、茂吉特有の自然と内面の融合が感じられる一首です。
『ゆふされば大根の葉にふる時雨いたく寂しく降りにけるかも』


ゆふされば大根の葉にふる時雨いたく寂しく降りにけるかも
読み方:ゆうされば だいこんのはに ふるしぐれ いたくさびしく ふりにけるかも
出典:あらたま
句意:この短歌では、夕方の静かな情景を通じて、寂寥感を深く描いています。

つまり大根の葉に降る時雨という身近な描写が、季節感とともに孤独な心情を浮かび上がらせています。
この短歌は、「いたく寂しく降りにけるかも」という結びが、自然と感情の一体感を強く印象づける一首です。
『あかあかと一本の道とほりたりたまきはる我が命なりけり』


あかあかと一本の道とほりたりたまきはる我が命なりけり
読み方:あかあかと いっぽんのみち とおりたり たまきはる わがいのちなりけり
出典:あらたま
句意:この短歌では、赤々と照らされる一本道を象徴的に描き、それを自身の命と重ね合わせています。

つまり「たまきはる」という言葉は、命の尊さや永続性を表現し、一本道がまっすぐに続く姿が人生の道筋を象徴しています。
この短歌は、自然描写と自己の存在を結びつけた力強い一首です。
『ひさかたのしぐれふりくる空さびし土に下りたちて鴉は啼くも』


ひさかたのしぐれふりくる空さびし土に下りたちて鴉は啼くも
読み方:ひさかたの しぐれふりくる そらさびし つちにおりたちて からすはなくも
出典:あらたま
句意:この短歌では、時雨が降る寂しい空と、地に降り立ち鳴く鴉の情景を描いています。

つまり「ひさかたの」という枕詞が空の広がりを強調し、鴉の啼き声が寂しさを一層深めています。
この短歌は、自然と心情が巧みに融合し、静寂と孤独感が際立つ一首です。
斎藤茂吉のちょっとむずかしいクイズ
クイズ:斎藤茂吉が影響を受けた文学流派はどれでしょう?
- ロマン主義
- アララギ派
- プロレタリア文学

解答はまとめの最後にあります!
まとめ
斎藤茂吉の短歌は、
自然の情景や心の中の
思いを繊細に描き、
多くの人々に愛されています。

「イラストでシンプルに楽しむ斎藤茂吉の有名な短歌」では、初心者の方にも楽しんでいただける内容で、短歌の魅力や奥深さに触れることができます。

斎藤茂吉の作品を通して、短歌の世界をさらに広げてみてください!
クイズの答え:2.アララギ派