与謝野晶子の短歌を
一緒に楽しんでみませんか?
与謝野晶子の短歌は、日常や感情を
美しく表現したものばかりです。

今回は、初心者でも楽しめる与謝野晶子の有名な短歌をイラストと共に5つ厳選して紹介します。

この機会に短歌の魅力をぜひ感じてみてください!
与謝野晶子とは?
明治から昭和にかけて
活躍した有名な歌人です。
女性としての自由や愛情を
テーマにした短歌を多く残し、
その美しい表現が広く支持されました。

また「君死にたまふことなかれ」という反戦の詩でも知られています。

そして短歌の世界を豊かにした晶子の作品は、今も多くの人に愛されています。
イラストでシンプルに楽しむ与謝野晶子の有名な短歌5選

「意味」はわたぼうしの意訳なので、解釈の仕方は参考程度に読んでね!
『秋風に こすもすの立つ 悲しけれ 危うき中の よろこびに似て』


秋風に こすもすの立つ 悲しけれ 危うき中の よろこびに似て
読み方:あきかぜに こすもすのたつ かなしけれ あやうきなかの よろこびににて
歌集:晶子新集
句意:この句では、秋風に揺れるコスモスを通じて、儚さと喜びが交錯する情景を描いています。

揺らぐコスモスは生命や感情の不安定さを象徴し、また同時にその中に喜びの余韻を感じさせます。

この句は、自然と心情の融合が見事な作品です。
『秋来れば 恋も命も水色の 光の絹と なりてはためく』


秋来れば 恋も命も水色の 光の絹と なりてはためく
読み方:あきくれば こいもいのちも みずいろの ひかりのきぬと なりてはためく
歌集:さくら草
句意:この句では、秋の清らかな季節感を背景に、恋や命が水色の光沢を持つ絹となり、風にはためくさまを詠んでいます。

つまり水色は冷たさや儚さを象徴しながらも、その美しさは命や感情の一瞬の輝きや純粋さを表しています。

また「はためく」という動詞が恋や命の活力を暗示し、動きの中に生命の儚さと美しさを巧みに融合させた詩的な一首です。
『秋の空 冷たき水の 中に立つ うら悲しさを 語る月かな』


秋の空 冷たき水の 中に立つ うら悲しさを 語る月かな
読み方:あきのそら つめたきみずの なかにたつ うらかなしさを かたるつきかな
歌集:太陽と薔薇
句意:この句では、秋の冷たい空と水の中に立つ月が、静かな物悲しさを語りかける情景を描いています。

つまり冷たさや孤独感が月の象徴性と重なり、自然の美しさと人の感情が交錯しています。

またこの短歌は、秋特有の静けさの中に潜む切なさを詩的に表現しています。
『秋の雲 はかな心の 人待に 涙ながして ありとおもひぬ』


秋の雲 はかな心の 人待に 涙ながして ありとおもひぬ
読み方:あきのくも はかなこころの ひとまちに なみだながして ありとおもひぬ
歌集:常夏
句意:この句では、秋の雲の儚さに自らの不安定な心を重ね、人を待つ寂しさを涙で表現しています。

つまり「涙ながして」という直接的な描写が切実な感情を強調し、待つ行為の儚さと孤独が際立ちます。

またこの短歌は、秋の自然と心情の交錯が深い情感を生む一首です。
『おのが路 見出でしやうに 月影を たのみて水の 走る川かな』


おのが路 見出でしやうに 月影を たのみて水の 走る川かな
読み方:おのがみち みいでしやうに つきかげを たのみてみずの はしるかわかな
歌集:流星の道
句意:この句では、月影を頼りに道を見つける川の流れを描き、自然と人の運命を重ね合わせています

つまり月の光が導き手として象徴され、川の流れが生命や運命の力強さを表現。

また自然の中に自己の進むべき道を見出そうとする深い詩情が込められています。
与謝野晶子のちょっとむずかしいクイズ
クイズ:与謝野晶子が有名な歌集『みだれ髪』を発表したのは、何歳のときでしょうか?
- 17歳
- 20歳
- 23歳

解答は一番最後にありますよ!
まとめ
与謝野晶子の短歌は、
繊細さと大胆さを併せ持ち、
愛や感情、人生の美しさを
詩的に描き出しています。
彼女の言葉には、
時代を超えて心を動かす力があり、
多くの人々に愛され続けています。

この記事では、「イラストでシンプルに楽しむ与謝野晶子の有名な短歌5選vol.1」、与謝野晶子の有名な短歌の魅力を楽しめる内容にしました。

与謝野晶子の自由で感性豊かな世界観に触れながら、そして短歌の持つ奥深い魅力をぜひ味わってみてください!
クイズの答え:3. 23歳
※与謝野晶子は、23歳のときに
第一歌集『みだれ髪』を発表しました。
この作品で彼女の才能が一気に注目されました。