イラストでシンプルに楽しむ飯田蛇笏の冬の俳句5選

イラストでシンプルに楽しむ「飯田蛇笏」の「冬」の俳句5選「冬の果 蒲団にしづむ 夜の疲れ」この俳句をイメージした画像 俳句

冬の美しい俳句の世界を、

イラストと一緒に楽しんでみませんか?

飯田蛇笏の俳句は、

自然の風景や静けさを

繊細に描き出しており、

初心者にも親しみやすいものばかりです。

末吉
末吉

今回は、初心者でも楽しめる飯田蛇笏の冬の俳句をイラストと共に5つ厳選して紹介します。

わたぼうし
わたぼうし

俳句を通して、冬の情景や心のゆとりを感じてみましょう!

俳句の基本を学びたい方は、俳句を始めるならこれ!松尾芭蕉と俳句の世界俳句を趣味に!シニアが楽しむポイント10選の記事を参考にしてみてください。また飯田蛇笏の秋の俳句についても、こちらの記事でご紹介しています。秋の情景もぜひお楽しみください。

飯田蛇笏とは?

飯田蛇笏 – Wikipedia(いいだ だこつ)は、

1885年に山梨県で生まれた日本の俳人で、

本名は飯田武治(たけはる)です。

そして早稲田大学英文科に進学しましたが、

家業を継ぐため中退し、

帰郷後は農業に従事しながら俳句を続けました。

末吉
末吉

高浜虚子に師事し、俳誌「雲母」を主宰。特に自然や季節の移ろいを深く詠み、格調高い句風で知られています。

イラストでシンプルに楽しむ飯田蛇笏の冬の俳句5選

末吉
末吉

「意味」はわたぼうしの意訳なので、解釈の仕方は参考程度に読んでね!

『山深き 瀬に沿ふ道の 寒早』

イラストでシンプルに楽しむ「飯田蛇笏」の「冬」の俳句5選「山深き 瀬に沿ふ道の 寒早」この俳句をイメージした画像
イラストでシンプルに楽しむ「飯田蛇笏」の「冬」の俳句5選「山深き 瀬に沿ふ道の 寒早」この俳句を記載した画像

山深き 瀬に沿ふ道の 寒早

読み方:やまふかき せにそうふみちの かんひでり

季語:冬早(ふゆひでり)

句意:冬の寒さが深まる山中で、瀬に沿った道を描写しています。

末吉
末吉

「寒早」は冬晴れが続く様子を示し、また厳しい寒さと清澄な自然の風景を融合させています。

この句では、飯田蛇笏の自然観が繊細に表現されており、冬の山間の孤高と静寂、そして力強い生命の息吹を感じさせます。

『枯山に はるか一つの 葬を見る』

イラストでシンプルに楽しむ「飯田蛇笏」の「冬」の俳句5選「枯山に はるか一つの 葬を見る」この俳句をイメージした画像
イラストでシンプルに楽しむ「飯田蛇笏」の「冬」の俳句5選「枯山に はるか一つの 葬を見る」この俳句を記載した画像

枯山に はるか一つの 葬を見る

読み方:かれやまに はるかひとつの そうをみる

季語:枯山

句意:この句では、枯れ果てた山の寂寞とした風景の中で、遠くで行われる一つの葬儀を静かに見つめています。

末吉
末吉

つまり「枯山」が象徴する命の終焉と静けさが、葬儀の情景と相まって深い死生観を浮かび上がらせています。

この句は、飯田蛇笏の感性が繊細に表現された一句です。

この句の厳粛な冬の情景とは異なり、秋の俳句では移ろいゆく季節の趣が表現されています。

『凪ぎわたる 地はうす眼して 冬に入る』

イラストでシンプルに楽しむ「飯田蛇笏」の「冬」の俳句5選「凪ぎわたる 地はうす眼して 冬に入る」この俳句をイメージした画像
イラストでシンプルに楽しむ「飯田蛇笏」の「冬」の俳句5選「凪ぎわたる 地はうす眼して 冬に入る」この俳句を記載した画像

凪ぎわたる 地はうす眼して 冬に入る

読み方:なぎわたる ちはうすめして ふゆにいる

季語:冬に入る

句意:風が止み静まり返った大地を前に、冬の訪れを慎重に見つめる情景を描き、また季節の移ろいと自然の静謐さを表現しています。

末吉
末吉

つまり「凪ぎわたる」は風が止み静寂に包まれる地を描き、「うす眼して」が冬の訪れを慎重に見つめる心情を表しています。

この句では、「冬に入る」は季節の移ろいを象徴し、自然と人間の繊細な感覚が調和することを描いています。

『除夜の鐘 幾谷こゆる 雪の闇』

イラストでシンプルに楽しむ「飯田蛇笏」の「冬」の俳句5選「除夜の鐘 幾谷こゆる 雪の闇」この俳句をイメージした画像
イラストでシンプルに楽しむ「飯田蛇笏」の「冬」の俳句5選「除夜の鐘 幾谷こゆる 雪の闇」この俳句を記載した画像

除夜の鐘 幾谷こゆる 雪の闇

読み方:じょやのかね いくたにこゆる ゆきのやみ

季語:除夜の鐘

句意:除夜の鐘の荘厳な音が、雪に覆われた深い谷々を幾重にも渡り響き渡る様子を描写しています。

末吉
末吉

「除夜の鐘」が年の終わりを告げ、さらに静寂と荘厳さを表します。

わたぼうし
わたぼうし

そして「幾谷こゆる」が鐘の音が深い谷間を幾重にも渡って響き渡る様を描き、「雪の闇」は音を吸い込む静けさと冬の闇の深さを象徴しています。

この句では、飯田蛇笏独特の余韻と風情が感じられる句です。

『むささびに 降りやむ雪の なほ散れる』

イラストでシンプルに楽しむ「飯田蛇笏」の「冬」の俳句5選「むささびに 降りやむ雪の なほ散れる」この俳句をイメージした画像
イラストでシンプルに楽しむ「飯田蛇笏」の「冬」の俳句5選「むささびに 降りやむ雪の なほ散れる」この俳句を記載した画像

むささびに 降りやむ雪の なほ散れる

読み方:むささびに ふりやむゆきの なおちれる

季語:むささび

句意:むささびが静かに現れる冬の森で、降りやんだ雪がなおも舞い散る様子を繊細に描写しています。

末吉
末吉

つまり「むささび」が冬の森に生きる動物として静寂と自然の営みを象徴します。

わたぼうし
わたぼうし

そして「降りやむ雪の」が一時止んだ雪の瞬間を描き、「なほ散れる」が雪の名残の動きを繊細に表現しています。

この句では、動と静が交錯し、自然の微細な変化を捉えています。

飯田蛇笏のちょっとむずかしいクイズ

クイズ:飯田蛇笏が主宰した俳誌の名前は何でしょうか?

  1. 雲母(きらら)
  2. 俳苑(はいえん)
  3. 春月(しゅんげつ)

まとめ

飯田蛇笏の冬の俳句は、

静かな情景や季節の移ろいを

感じさせてくれます。

末吉
末吉

この記事では、「イラストでシンプルに楽しむ飯田蛇笏の冬の俳句5選」、冬の俳句の魅力を楽しめる内容にしました。

わたぼうし
わたぼうし

また寒い季節の自然の美しさや、俳句ならではの奥深さを、視覚的にも楽しんでみませんか?

飯田蛇笏の俳句をもっと楽しみたい方は、こちらの記事一覧をご覧ください。四季折々の情景を詠んだ俳句をまとめています。飯田蛇笏の世界観に触れ、俳句の魅力をさらに味わってみてください。こちらから

クイズの答え:1. 雲母(きらら) 

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